黒柳徹子&松島聡共演!60歳差ラブストーリー「ハロルドとモード」開幕
国民的タレント黒柳徹子とSexy Zone松島聡が60歳差の恋物語「ハロルドとモード」で共演!ブラックユーモア溢れる朗読劇で、年齢や生き方の違いを超えた愛と人生の深さを探る。豪華キャスト陣にも注目!
黒柳徹子&松島聡共演!60歳差ラブストーリー「ハロルドとモード」開幕
9月26日、EX THEATER ROPPONGIにて、黒柳徹子と松島聡W主演の朗読劇『ハロルドとモード』が開幕した。本作は、1971年のアメリカ映画を舞台化した作品で、79歳のモード(黒柳徹子)と19歳のハロルド(松島聡)という、年齢差のある二人の恋物語をユーモラスに描く。
黒柳徹子にとって本作は5回目の公演。2020年の初演以来、ライフワークとして取り組んでいる。一方、松島聡は本作が初の朗読劇出演となる。これまでハロルド役には、生田斗真、藤井流星、佐藤勝利、向井康二といった豪華俳優陣が名を連ねており、松島聡は5代目ハロルドとして新たな魅力を吹き込んでいる。
ゲネプロでは、松島聡のまっすぐな演技と黒柳徹子との軽妙な掛け合いが印象的だった。特に、ハロルドがテーブルの上に立ち上がるシーンは、会場を沸かせた見どころの一つ。朗読劇という形式ながらも、二人の演技によって、モードの人生が鮮やかに浮かび上がるような作品に仕上がっている。
囲み取材で、黒柳徹子は「毎回共演者が違うので、新鮮な気持ちで取り組んでいます」と語り、松島聡の印象を「役に合っていて、人の話をきちんと聞いて、自分のものにする方」と絶賛。松島聡は、朗読劇の難しさ、そして佐藤勝利からのアドバイス「徹子さんを心の底から愛してください」を明かし、本作への強い想いを語った。
さらに、松島聡は本作でギター演奏にも初挑戦。佐藤勝利らからの指導を受け、アコースティックギターの魅力に取りつかれたという。
黒柳徹子は、モードの生き方に共感しつつも、「若い方を本当に愛する」点では自分とは違うと語る場面も。しかし、若い共演者と芝居をする喜びを感じているという。
終盤では、黒柳徹子が「何度やっても難しいけれど、この作品が好きで、この劇場も大好き」と本作への愛を、松島聡は「今の時代だからこそ刺さる作品」と、それぞれ公演への意気込みを語った。
豪華キャスト陣として、深川麻衣、山崎樹範、平田満、板谷由夏も出演。脚本・演出はG2が務め、舞台セット、衣装、照明、生演奏など、細部までこだわった演出も見どころ。
東京公演はEX THEATER ROPPONGIにて10月10日まで、大阪公演は森ノ宮ピロティホールにて10月17日から21日まで開催される。
黒柳徹子と松島聡という、世代を超えた組み合わせによる『ハロルドとモード』は、朗読劇という形式を活かした、独特の深みのある作品だった。黒柳徹子の貫禄と、松島聡のフレッシュな演技が、絶妙なバランスで融合し、79歳と19歳の、年齢も生き方も全く異なる二人の間の、不思議な化学反応のような魅力が観客を惹きつけていた。
朗読劇という形式は、舞台装置や派手な演出がない分、俳優の演技力と、観客の想像力がより一層重要となる。その点、黒柳徹子と松島聡は、言葉だけで、それぞれのキャラクターの内面、そして二人の間の微妙な感情の揺らぎを見事に表現していた。特に松島聡は、朗読劇初挑戦とは思えないほど、ハロルドという複雑な若者の心情を繊細に表現し、黒柳徹子との絶妙な掛け合いは、二人の間の深い信頼関係を伺わせた。
劇中、ハロルドがテーブルに立ち上がるシーンは、朗読劇の静けさの中で、強烈なインパクトを与えていた。このシーンは、ハロルドの心の葛藤、そしてモードへの揺るぎない愛情を象徴するもので、松島聡の演技によって、その感情が観客の心に深く響いた。
また、黒柳徹子のモードは、まさに黒柳徹子そのもの、という印象だった。彼女の長年のキャリアと経験から生まれる、重厚な存在感と、同時に感じられるチャーミングさは、観客を完全に魅了する。60歳以上の年齢差を感じさせない、自然な二人の関係性も、本作の大きな魅力の一つであろう。
全体的に、本作は単なるラブストーリーにとどまらず、人生の意味や生き方について考えさせられる、深いメッセージ性が込められた作品だった。笑いあり涙ありの、心温まる、そして時に考えさせられる時間になった。特に現代社会で、生きづらさを感じている人々にとって、この作品は、自分自身の生き方を見つめ直すきっかけを与えてくれる可能性があると感じた。
黒柳徹子の年齢とキャリア、そして松島聡の若さと新鮮さ。この二人の組み合わせによって、この作品が持つ普遍的な魅力が、さらに増幅されたと感じる。まさに、奇跡のコラボレーションだったと言えるだろう。